ISBN:4334901476 単行本 城井 文 光文社 2007/12/06 ¥1,365

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おやおや・・・
親に比べて
お金を稼ぐ意識の低いこと・・・

せっかく大学も決まったのだから
アルバイトして稼いだら?
といって○オンにある
アルバイト情報誌を持ってこさせたら

タウン情報誌まで持ってきてた^^;

で・・・

その後見ていたらほったらかしだし
なんだか探しかたもおぼつかない上に

「めんどくさいーーーー
 おかあさん さがしてよ」

ともちろん冗談でいう

あのねぇ・・
いい加減におしよ・・
んなもの自分が探すに決まってるでしょうよ

ま・・
履歴書買ってきただけでも
いいとしますか

昨日は
夫が有給休暇をとって
長男を連れて落語を見に行った

というのも

夫が、勤続20年ということで
リフレッシュ休暇なるものと
若干の支援金をいただけることになっていて

夫なりに
考えた結果、
以下のような取り方をすることにしたそうです

(夫のリフレッシュ休暇の目的)
今まで自分が生きてきた中で大事にしてきた
親兄弟家族と一緒に過ごす時間をとる

ただし全員を集めて一緒にということではない

第一弾)自分が受験したところ、つまり京都に
    受験したときのホテルに泊まりにいき
    2−3日過ごす
第二弾)次男・長男をそれぞれ連れて旅行をする
第三弾)妻(つまり私)とディズニーランドに日帰りでいく

とこういう計画を立てています

で、長男との時間を過ごすということで
旅行も行きますが、長男との昔の思い出を
語りたいこともあり、計画したみたいです

というのも・・昔・・・といっても
長男がまだ幼稚園だったころ
夫が一度浅草の演芸ホールにつれていって
落語を聞かせたんです

当時落語はあまりはやっていなくって
ホール内はガラガラ・・
その中で幼稚園だったにもかかわらず
長男は。。3−4時間以上
最前列に座って夫と一緒に
ずっと落語を聴いていたのでした
ときどき

「ぼくどこから来たの?」

などと声をかけてくれたり
手品を見せてくれたりしたので
大喜びだったのです

その後ジャカルタから戻ってきてから
再度夫が連れて行ったところ
今度は昼前から夜まで
(確か小学校3年生ぐらい?)
ずっと聞いていたらしい

で・・
夫も大満足だったという思い出があり
今回その思い出を持って
一緒にみてきたのです

今回は・・・・

昼の11:40分過ぎから
夜の21:00まで・・

10年から15年前は
ガラガラだった演芸ホールも今は大混雑だった
ようで・・大変だったみたい
やっぱりNHKの朝ドラ「ちりとてちん」
の影響なんでしょうかね?
(夜には携帯での大喜利なんてやってますものね)

ともあれ
こうやって夫が自分の過去をたどる形で
リフレッシュ休暇をとるというのは
夫らしくてよいなぁ・・・・と思うと同時に
人生において、かかわった人間との
思い出を、今再度共有することは
大切なことだと思いました

・・・・・・・・・・

ところで
表題にあげた「象の背中」ですが
これ・・今私の座右の書となっています

というのも

反抗期の次男もそうですが
最近の私といえば
かなり気持ちも荒れて?
言葉遣いも悪く
なんとなく
よくない人になっているのです

で・・

昔の家族を思い出し
気持ちを浄化するために
この本を一日の終わりに読み

家族のありがたさと
人生のはかなさを思い
そして一日を平和な気持ちで終えられたと
納得するようにしています
(あのねぇ。。。)

で、
この著書はあの映画の「象の背中」の秋元康が原作と
なっています
彼はこの映画を父親をなくしたときに作っていて
死に対しての気持ちがうんとこもったものを
作っています 私は大いに共感してお気に入りになっています

ちなみにこの絵本を音楽とともに見ることができます

http://www.youtube.com/watch?v=dSx9Ybc-IDY

http://www.youtube.com/watch?v=YfJb9aLAzzU&;;;NR=1

このビデオでは歌で見ることができますが・・
私は絵本で味わうのが好きです
ページをめくるたびに
幼かった子供たちと過ごした日々や
夫が子供に話してくれていたことを
思い出せるのです
なんとなく読み始めたら、とまらなくなって1時間ちょっとで読み終えてしまった・・・

だって・・・

私が予想している地震の被害プラスアルファすごいことになっていたんだもの! あぁ・・なんだか気分が悪くなってきた・・

この本は吉村昭著「関東大震災」に次いで、危機意識のない
日本人には大事な本になるなぁ・・というのがまず思ったこと

次に思ったことは・・・
まさしく日本の基幹道路、鉄道、そして重要なインフラはすべて海岸線にあり、この小説のように、同時に数箇所太平洋上の日本に近いところで地震があったときには、それこそ日本経済は壊滅状態に陥るほどの惨事になる!のでしょう・・ 僭越ながら私が恐れていたことはすべて網羅されており、なおかつ、海抜0メートルあるいは2,3メートルにある、東京、大阪、名古屋、静岡、千葉などの都市部、さらには東京ディズニーランドも含めて・・津波に襲われてしまい、建物はおろか地下鉄内にも浸水をきたし、ほぼ全滅という状況が描き出されていました

想定されている地震は、すでに危険な状態とされている

房総沖の空白域
南関東トラフ
大井松田付近の活断層(正式には神縄・国府津・松田線)
東海トラフ
東南海・南海トラフ

(ご参照)私が以前集めた資料ブログ→頓挫してますが^^;
http://ivory.ap.teacup.com/applet/peterpan20013/msgcate3/archive

(すぐにでも地震が起こるとされている活断層)
http://www.pref.kanagawa.jp/osirase/saigai/katudanso/kaisetu.pdf

がそれぞれに連動してしまって、地震を引き起こし、
さらには、大津波が押し寄せるというもので、いわば
最悪の状況・・・なのですが・・

私も以前日本地図に、かつて津波が押し寄せたことのある
地域にしるしをつけていったことがあるのですが・・
ほぼそういう地帯が網羅されており、
なおかつ、活断層についても、以前よりなぜ
東名高速道路の近くに、すぐにでも地震があっても
おかしくないといわれている上記神縄・国府津・松田の
活断層があるのに、重要な道路があるんだろう?と
疑問を抱いていましたし、

また、東名の由比ガ浜あたりの0メートル地点の
高速道路も地震があったらひとたまりもない地区として
私が通るときには猛スピードで駆け抜ける(ただし
途中、速度取り締まり機がありますので要注意ですが)
のですが、このあたりのこともやはり注目して
書かれてありました

あとは、私の想定外としては、名古屋・大阪の
地下鉄がやられる(満潮とかさなるという想定)
それから高知なども描かれていましたよ・・・

なんだか・・・・

ほんと、地震は

「天災は忘れたころにやってくる」でございます

もしかしてこのあたりにある沼って・・
かつて津波によって残されたものだったりしてね
千葉県は上記の神縄・国府津・松田活断層の延長である
鴨川の活断層と、船橋・市川あたりの東京北縁断層
た発見されているぐらいなんですけど・・・・
実はすごいことになっていた歴史があるのかもしれないなぁ・・
と・・(推測にすぎませんよぉ)

あぁ・・こわい!

かくして地震恐怖症は、改めて日本の経済発展が
津波にはかくも弱いものなのだ・・ということを
思い知って、受験も合否もどうでもよくなって
家族が安全に暮らせる工夫をしなきゃ!と
心を改めている小心者に変身してしまったので
ありました^^;
ISBN:4344011333 単行本 辻 仁成 幻冬舎 2006/03 ¥1,575
出版社/著者からの内容紹介
韓国No.1ベストセラー小説、日本に上陸!

韓国ハンギョレ新聞で連載中から圧倒的人気を博し、2005年に韓国の出版社「Sodam&Taeil Publishing House」より出版され、現在、韓国ベストセラー記録更新中の2冊、日本版がついに刊行。韓国KBS、東亜日報、朝鮮日報など韓国マスコミで話題騒然。韓国人気ベストセラー女性作家と、日本の恋愛小説の名手による、日韓・夢のコラボレーション!

七日間の再会で、七年間の愛の断絶は取り戻せるのか?
黙々と走る人間の中に潜む、本当の強い意志。息をのむ、感動のラストシーン。東京とソウルを舞台に、男の視点を辻仁成が、女の視点を孔枝泳が描く、恋愛小説の傑作誕生!
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今日の雨は結構厳しかったです 春だというのに寒かったですしね・・

以前何度か雨に遭遇したときに、とにかく自分が濡れながら配達するっていうのは装備さえちゃんとしていればなんともなかったのです(風邪をひくきっかけになったりはしちゃうけど)
ストレッシングだったのは「郵便物が濡れてしまう」ということです 先輩方は案外上手に濡れないような工夫をしているのですが、私はタオルの使い方も上手でないためなんだか濡れてしまう郵便物に「ごめんなさい」という気持ちばかりでかなり憂鬱な気分に・・

で、今回は準備していたビニール袋を活用!時間はかなりかかりましたが把捉するときに大切そうな郵便物などをきれいに包んで配達しました!先輩には「(ビニールに入れていない私たちと)差がつくのよねぇ・・・」とちょっと気になる発言をなさっておられましたが、「すみません お客様のためというより私の自己満足のためですので・・」と切り替えしておきました おかげで配達のときは順調でしたが、なにせ出発の時間が遅れてしまったため、局に帰ったのは3時20分、家に戻ったのは4時半という状況になってしまいました

子どもたちは大阪から帰ってから二人一層仲良くなった・・と思われ?私がいないのをいいことにTV見放題でゆっくりしてくれていました あんまり夕方まで子どもを放りっぱなしにしておくのはいやなんだけど、まぁ雨の日は仕方ありませんなぁ・・ とはいえ、今日はさほど郵便物が多くなかったのにこの時刻ですから、そのうちビニールに入れなくてもすむようにより工夫しなければいけませんなぁ・・

ところで、今「愛のあとにくるもの」を読んでいます 男性側の視点での辻氏のものを読み上げました 次は女性側の視点からのものを読み始めようと思っています とてもわかりやすい文章で、男性の気持ちからみた女性を想う気持ちがよくわかって素直な気持ちなったりしています^^;

明日は晴れるようですなぁ・・ 雨よりはずっとよいけれど、今仕事において一番気になるのは・・・「梅雨」と「台風」ですな でも今日は雨といっても鼻唄がでるぐらいだったので比較的気分的には楽な感じであったのは間違いありません 雨にあたると、なんだか安穏と家に引きこもっている自分を遠くから見てしまう・・そして、今のこの仕事の大変さをつくづく感じる・・たとえ自分が大変と思っていなくても、大変なのだと思うようにしながらね・・ 不思議な気持ちなんだけど、いろいろな経験をさせてもらっているなぁ・・郵便配達をするだなんて、夫と結婚して駐在することになったのが想定外のできごとだったのと同じぐらいに、思いつきに近い仕事だったかもしれない・・ 専業主婦でいることと、仕事を持つことは、今でもできれば専業主婦を選びたいと思う だけど今の生活のバランスからいうと、働くということ、しかも地道に身体を使って働くということが私にとっては生きるということの原点を模索しているような気持ちにもなれて、大変勉強になっているのだと思いながら、明日も「確認!確認!がんばろー」で勤めさせていただきたいと思います^^;
ISBN:456957839X 文庫 野村 敏雄 PHP研究所 2002/11 ¥740
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実は今まだ読んでいないのですが、夫が先日私のためにといって買ってきてくれました

というのも私秋山好古氏大好き人間なのであります!(笑) この方は日露戦争で騎馬軍団を率いて大活躍なさった大将で、なんと松山(愛媛県)出身 私の父が今治(いまばり・愛媛県 松山のすぐ近く)出身ということで、馴染み深いこともあったのですが・・

初めて彼を見初めた(^_^;)のは「坂の上の雲」(司馬遼太郎著)
(ご参考
http://www5d.biglobe.ne.jp/~atwebkc/sikiarasuji.htm
で、彼の信条もろもろにものすごく惹かれてしまいました!一目ぼれそのものです!(笑) ほぉんと私の理想像ってこんな感じね 坂の上の雲自体もとっても明快でわかりやすくっておもしろかった でもでもやっぱり好古氏最高! 男がほれる男っていう表現が各所でなされて(ご参考:
http://www.geocities.co.jp/SilkRoad-Lake/6006/retsuden/yoshihuru.html
いますが、ほぉんとそんな言葉がぴったりの男性 真面目で律儀で何事をも打破していこうという精神が私の心をくすぐりまくりました 

この方の無欲で勉強熱心なところは・・生家が貧乏だったから・・というところもあるのですが、愛媛というところは実際に結構貧しかったりします それは私が幼少のときから感じていました やはり土地柄もあるのでしょうか?よく田畑がたくさんある県というのは地の方ものんびりしてしまうって聞きます たとえば関東でいえば茨城・千葉・埼玉っていうのは肥沃な土地ですから学生ものんびりしてる人が多いってね ところが長野県人は他県に働きに行かなければならない土地なので、優秀な人間が多い 実際、戦争中に(母がよく言ってたのですが)商人の町大阪の部隊の人間は弱かったんだよ それに比べて東北出身の部隊は強かった・・ってね かようにそれぞれの県で背負っているものってあるように思います 愛媛は何度も里帰り?していましたがご存知のとおりミカンの名産地でミカン畑は広がっていますけれど田畑は非常に少ない だから造船とかタオル生産とか農業以外で成り立っている部分も大きいのですが・・・・ 町全体の物価もいつも安くってね でもソノ分、人情の厚さはピカ一!っていうぐらいとっても優しい方ばっかりで、真面目で優しくて、どことなく天然!って感じがいっぱいするところだと子供のときから感じていた そういえばどことなくヨルダン人にも似ているような・・いやいやもっと素朴なんだなぁ・・これが(笑)・・と感じてしまうのです 最近は瀬戸大橋ができてなんだか様相が変わってきましたけどね^^ 小さいころは広島からフェリーや水中翼船(知ってる?ご参考:
http://www3.starcat.ne.jp/~museum/Hispeed/hispeed.htm
で四国に渡っていたのですが、広島(尾道)から船にに乗るときに、すでにフェリーのおじさんは優しくってなにもかも信じちゃっていいっていう雰囲気の方ばかりになっていた 今治の港に足を踏み入れたとたんに「じょうちゃん じょうちゃん(おじょうちゃん のことね)」と赤の他人であっても屈託無く話しかけてくる地元の人の気持ちを感じるのがとっても好きだった 私がだれにでも同じように優しくしたいって思う気持ちの始まりはこんな父の生家の環境もあって、もちろん父の母(つまり私の祖母ね)も万人にとてつもなく優しい、分け隔てなく人を愛せる人でした とっても好きな祖母だったのです 大阪のどことなく子供もだましちゃうっていう雰囲気・・都会の世知辛いところを肌身で感じてはいましたが、四国に渡ると明確にその違いというのを知りました

そういう四国の土壌というのを知っているだけに、秋山好古氏のお人柄を読むにつけ、この朴訥で真面目なところが非常にフレンドリーに思え、もちろん頭がよいというのもなんとなく理解できたりする(笑) そんなかんなで、私を惹きつけてやまないものがたくさんあるのです 

夫と結婚してから何度か松山城にも行ったのですが、ここの殿様はなんと夫出身の桑名藩のお殿様と関係があったのです(ご参考:
http://www.asahi-net.or.jp/~me4k-skri/han/shikoku/matuyama.html
なんだか縁があるんだなぁ・・と思っていましたけれども そのときはそれで終わっていたんですね
でも結構桑名藩・・というか三重県人は私には異文化・・夫は町の様子などは今治と桑名はとっても似てるって新婚時代から言っていたのですけどね・・ 似て非なるもの・・って感じがするのはなぜなんでしょうねぇ・・(笑)

それにしてもわが夫は私が熱烈なファンであることを理解してくれていてこのように本を買ってきてくれたりする・・ 思い出したのは、結婚する前に、私が子供のときに読んでものすごくショックだった本の話をしたら(「わたしは死にたくない」というハンガリーが舞台の第二次戦争時のノンフィクション物語)その本を神田の古本屋街で探しだしてきてくれた これにはびっくりしました そのころ夫はわたしに「ぼくは結婚前も結婚してからも変わらないと思う」とよく口にしていましたが、今結婚して16年になってその言葉どおりだなぁ・・って思ってます こう書くとオノロケみたいだけど、結婚当初はその言葉になんだか残念な気持ちになったんですけどね〜(笑)
 
そうそう・・そういえば、夫がボート部出身ということもありますが、最近夜10時から何チャンネルかで(笑)「頑張っていきまっしょい!」(学園ドラマ)
(ご参考)
http://www.ktv.co.jp/shoi/story/01a.html
という番組を面白い!といって見だしています ここも舞台が松山で、言葉はなんだか地元の言葉とはちょっと違うなぁ・・と思いつつ、白砂青松の海岸を懐かしく思い出したりしています 奇しくも父は愛媛で高校時代からボートを漕いでいたのです 海でこぐってこういう感じなんだなぁ・・と郷愁を感じたりもしています
ISBN:4140019093 単行本 岩月 謙司 日本放送出版協会 2001/02 ¥1,070
内容(「BOOK」データベースより)
「恋愛をしてもむなしい、何かが満たされない」―親から愛され足りないことによって生ずる空虚感・精神的飢餓感が、やがては娘たちの将来の人間関係をも歪めてしまう。恋人に親代わりを求めるため恋愛に失敗する、不倫、さらには「ひきこもり」や摂食障害など病理現象にも及ぶという。これら、親への思い残しの実態、心理構造、その解決策を多角的に論じ、夫婦関係の空洞化など、この症候群の背景を成す家族機能不全のメカニズムを、豊富な事例・手記から探る。家族再生のために、理想的な親子のあり方を追求する力作。

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この本は私にとっては大事な本となりました

著者の岩月氏はその後セクハラ?疑惑が浮上しましたが、槙原敬之にしてもそういうのは私あまり気にしないのです いえ、逆にそんなことはこの著書、あるいは著者の考え方とはまた別の問題であると思うからでしょうか・・ 女性の悩みの根源を究明していく姿勢・・その熱意を感じた者としては彼の抱えている悩みだって理解が必要なのだと思ったりするからです・・

この本を読む前、私にとっては不思議な人がいました それはダレというわけではありませんが、いつも幸福そうな人・・人に対しても疑わずにいれる人・・なぜ彼女はそうなんだろう?顔に表れてくる幸せな表情・・ それはどうやって培われたのだろう?ってね・・

一方自分を見つめたときに、私はどうして寛容さが足りないのだろう?人がみたらそういう自分には見られない(逆に寛容だといわれることもある)けれど・・実際の自分はそれに向かって『自然」ではない・・って ひょっとしてそれは無理をしているのかな? それともこれも武者小路実篤いうところの「年を重ねた結果の美徳」を得るための成長過程なのかな?とか・・

この本は自分の今まで育った環境を、あるいは親の育った環境というものを見直す機会を与えてくれました そしてひとつひとつ謎解きをしていくように、自分がどうしてそういう意識をもってきたのかを・・知ることができた・・

たぶん、親からの自然な愛情を受け取っている人には、この本はなんの価値もないと思います もし自分の親に対して、あるいは自分というものにいまひとつ疑問を感じる人がいるなら・・ひょっとすると目がぱっと覚めるような気持ちになれるかもしれない・・私は見事にツボにはまりました そして 自分を知ることができて・・ 今はすっきりとした気持ちで生きることができています

この本を批判しているある女性の記事を週刊誌で読みました この本は一昔前のウーマンリブからは始まった女性の自立を否定して・・この本がヒットしたことが残念だ・・ってね でもこれは男性・女性云々ではなく、家族関係が 子供に与える影響というものを書いているのだと思います ちょっとトンチンカンな批評だなぁ・・と思いつつ・・ 人によってこうも見方が変わるものなのだと改めて思いました 自分にとって「よい」と思えるものは、自分の生きてきたものをもって「よい」と言えるわけで・・  ただ・・ 何がいいのか悪いのか・・判断がつかないことも多いですけれども・・ 少なくともこの本は・・ 私に、自分にとっての善悪というものを教えてくれたと思います そうして初めて、やさしさの原点に戻ることができたのだと思います

日本の地震地図

2005年4月22日 読書
ISBN:4487798760 単行本 岡田 義光 東京書籍 2004/05 ¥1,890

専門的な知識はありませんし、ただ単なる地震恐怖症であるがゆえにときどき地震の本を買って読みますが、久々にこのトピックスで読みたくなったので買ってみました 内容は今まで私が見てきた内容・・つまりは・・素人にわかりやすく「どこで、どんなふうに起こっちゃうの?」ということがわかりやすく書かれています

地震の本といえば、簡単なものですと児童向けのものがありますが、これでさえまず地震の理論から始まって、それから一般的なありきたりな現象のみを取り扱っていて、なかなかに自分の住んでいる、あるいは過去の日本での地震の爪あとなどを調べようとすることが困難でした 私も何冊かの本を読みながら自分で地図で場所や津波が発生したところなどをチェックしたことがあったのですが、この本はこれらをまとめたような形になっていてきわめてわかりやすい内容だなぁ・・と感心しました

日本はすでに地震活動期に入っていて予知されている、あるいはもうすぐ起こるであろうと予測されている箇所(観測強化地点)以外(新潟、玄界灘)などでもゆれ始めています 要するにこの日本は全体がプレートの押し合いへし合いでどんどん変わっていく宿命を背負っていて、ある本によると、やがては島根県と秋田県がくっつくような形で曲がっていく・・と書かれてあり、また霊峰富士は、プレートのぶつかり合いの産物であるといった事実を知るにつれて・・自分が住んでいる土地の危険さを身にしみて感じてしまいます

私が住んでいる千葉県は活断層は少ないのですが、それでも鴨川に神奈川大井松田から伸びている断層(ここはもうすでにいつ揺れてもおかしくないという爆弾的活断層です 鎌倉の南側も相当しますよ)があるのと、市川・船橋あたりの東京湾北縁断層というのがあるのです・・それ以外にも、近辺には茨城南部地方の地震、プレート型による房総沖地震など、これから起こりうるものがたくさんあります また茨城、千葉での地震の頻発は東京大震災の前にも起こったことで・・そろそろ関東を襲う大規模地震というのは目の前になってきたかな?と 思うにつけ・・ 少しでも災害に対しての知識を今も身につけて、いざというときに慌てずに対処できればいいな・・と思っています

それでも実際に体験してないからわかんないや!という方はぜひ「関東大震災」吉村昭著 をご一読なさることをお薦めいたします ドキュメンタリータッチで淡々と事実が明らかにされているだけなのに・・当時の社会背景などが重なってとてもリアルにつたわってきて、まるで体験してしまったような気持ちになります

地震はそれ自身よりもその後におこる火災や、パニックなどが大惨事を引き起こすのだというのも、理屈ではなく手に取るように理解できるのが・・とても不思議に思えました 10年前の阪神淡路大震災のときに、倒壊した建物に閉じ込められて焼け死んだ方もたくさんいらした・・それが彷彿とされ、こんな恐ろしい地獄のような世界が現実にありえてしまうんだ・・ 恐怖症は一層の恐怖感で一杯になってしまいました それでも現実をみすえ、過去から現在を学ぶことができる名著だと私は思っています

最近はインドネシアでの大きな津波被害があって、日本人の間にも危機感が徐々に浸透してきていると思います 以前ジャカルタに駐在したとき、会社の事務所から煙をモクモクと吐いている火山が見えて、あぁ・・ここはやはり地震国なのだと・・思いながら構造物がまるで耐震設計されていない砂上の楼閣であるのをみてため息をつき・・こんな町は長くはいたくないなぁ・・と ことあるごとに友人に述べていたら、当時としてはやはりこんな私の思考がちょっとおかしく映ったようで・・ 自称地震恐怖症変人ですといわざるを得なかった期間ももはや過去のものになりつつあるようです

とはいっても、わが身のことになるときっと慌ててしまうのでしょうね・・・ 災害は忘れたころにやってくる! というよりも今はすでに 知らなくてもやがてはわが身に大災害! っていう感じでしょうか? 危機管理意識を持つことは、外地にいるだけでなく国内であってもいつでも必要なのでしょうねぇ・・ まぁ・・今の日本人にとっては一番苦手な部分なのかもしれませんが・・ 私も改めて気をつけていきたいと思いました

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