夫と次男が、早朝に帰宅しました>三重より
夫は電車好きなので、夜行の普通列車に乗って
かえってきたのですが・・私はなにを思ったのか?
夜帰ってくるのかな〜って思っていたので、
朝戻ってきたときにはびっくりしてしまいました

で、長男は朝から部活へ行くのでもちろん?お弁当を作りました
夫が次男と仲良く「トヨタの産業博物館にいってきたよ」と
話をしてくれて、次男もかなり関心をもって博物館をみたようで
改めてトヨタという会社を考えてきたようです なにせ次男は
トヨタ工業学園に行きたい!と小学校6年生なのに具体的目標をもう立てていますので・・ でも車のデザインなどをしたいと言ったらしくって・・夫に「それなら大学出て勉強しないと無理じゃないかな〜」っていったら考え込んでしまっていたそうな・・
まぁ・・大志を抱いてがんばってちょ!って感じ・・・

夕べは、長男といっしょにいろいろと話をしてしまいました
長男から「おかあさんのいけないことがふたつある」と
指摘を受けたことから話は始まりました

私が長男を育てた上で、彼が疑問に思った一つ目の育て方というのは、

「おかあさんが僕に提供してくれたことというのは、
 僕にとっては間違いが少なかった
 (たとえば、洋服も私が選んできたものが
  案外自分には適しているものだった・・などという
  例を引き出してきました)
 おかあさんが僕にもってきたものは常に心地よかったから
 かえってそれは僕の自立心を阻害した」

というのが、一点目の不満だそうです なるほどね

で、2つ目の不満というのは

「おかあさんは、K文する?しない?あなたが選びなさい
 というような選択肢を与えてさも自由を与えているかの
 ような方法をとっていたが、これは結局暗黙には、それを
 選べといっているようで、自分は従うしかなかった」

これらの長男の話を聞いて、まず最初に私はとっても喜びましたよ そうやって母親に対して自分が受けてきたそだて方というものは、人間どこかで不満をもってぶつけてくるものですが・・ 高校2年生という比較的早い時期に、このようにきわめて平和的に話をしてくれたこと!これは私にはとてもうれしいことです

なぜならば、私自身は、自分の親に対しての不満をもっと遅い時期にあらわにしたのです それこそ長男が生まれてから、あーしてほしかった、こうしてほしかった・・ってね でも、それって結構遅いんじゃないかな?って思う まぁ・・私の場合は、反抗期なるものも遅くて大学生だったし、ようするに思春期はだまって親のいうことを聞いていた子供だったんですね 親に言っても仕方ないという気持ちがあった だけど、長男は私に対してもっとフレンドリーな気持ちがあるんじゃないかな・・ 今の時期にすでに自分の育った環境をいろいろと批判してくるっていうのは、親としては頼もしい限り・・・っていうのがまず最初の気持ちですよ

私の親はどちらかといえば、小学校の間は「勉強なんかせんでいい!小学生は遊んでいればいいんだ!」という方向性があって、私も思い切り自然児でした 当時はまだ学校教育も廃れていなかった時代ですから、学校の勉強をある程度やっていればちゃんとした成績もとれましたしね・・ (中学校以降は苦労しましたけど・・) だけど、結果私は本を読まない子になって、国語力に欠如し、これはのちのち社会人になったときに、非常に苦労してしまった 書いたり立案したりっていうのはとっても好きだったのですが、こと「読む」となると、山ほどあるレポートの処理が大変苦痛だったのです ときには意図を理解できないこともあったり、また読み飛ばしたりと・・私としてはこれが一番コンプレックスとなってしまったのです

だから、結婚したときに、本好きでなおかつ、国語力がある(一応法学部だしね)夫と話をして、なるほど〜本好きっていうのはこういうことなのかと、もう興味津々でいろんなことを聞きまくりましたよ それこそ夫が育った家庭環境、義父がどんなふうに読書に対して発言していたか 義母はどんなふうに勉強をみていたか?など、ありとあらゆる私の育った環境との違いをね・・

で、結果、夫も「子供にはやはり本を読む力をつけてあげないとね」という結論に夫婦とも達した だから、その方針にのっとって、いつも本がそばにあるという子育てを実践したのでありました  

ところが、私の性格は、なんだか自分が思っている以上におせっかいおかあさんだったようで、いつのまにか彼の先回り先回りっていうのをやってしまったんですね このことによって、彼はいつも私の後をついてくるタイプになってしまった おかあさんの顔色を見る人間になっちゃったっていうわけですね

もちろん彼が幼稚園に入ったあたりから、さすがの私も彼の自立心をそだてなきゃいけなかったなぁ・・・と反省し、そのためにしなきゃいけないことは何なのかな〜って思うようになった そのころ次男も生まれて、彼はやっと一人で動かないといけないようにはなったものの・・・ すでに彼のキャラクターはある方向に一直線に伸びてしまっており、幼稚園卒業あたりにはジャカルタへの駐在と、生活環境も変わり、彼にとってはなれない外地生活への不適応部分というのは読書でカバーするという・・・そんな子供になっていったのでした あとはおかあさんがなんとかしてくれるだろう・・・って?

さらに、小学校3年生で日本に戻り、6年生の途中でまたヨルダンへ・・・外地生活が始まる前は、夫はいなくなってしまいますし・・(何ヶ月も別居し、その間に妻がすべての整理と用意をして外地に向かう)私に頼らなければいけないという生活形態でもあり、外地にいっても親の協力なしには学校生活もままならない・・ これは外地生活経験者なら誰でもわかることですけどね・・ 小学校6年生ごろというのは、自覚が芽生えるころではあります 長男は日本で、このころにやっと自分で勉強するということを学びだしたところでした(気に入った塾の先生に出会えたのがきっかえ)ところが、駐在となってまたふりだしに戻ってしまった・・日本人学校ではなくインターであったというのもその原因のひとつでした インターはいきなり私の大学レベルの英語教育に入っていくわけですから・・ アルファベットもかけなかった長男に・・ヨルダンでの塾もない、日本人で教えてくれる人は皆無の状況、つたない私の英語力で教えたり、忙しい夫がつきそって教えたりと・・ まるで親がかりの生活に逆戻りしてしまったのです まぁ・・ 長男のそれまでの暮らしと性格+アルファ 依存型生活を強いられたというのが、彼の依存心の高さをより深めてしまったのだろうと思います

まぁ・・
ヨルダンでは長男も私も相当に苦しい思いをしたことは事実です 長男は一度3階建ての家の塀にあがって飛び降りかけたぐらいで・・ そこまで彼を追い詰めなきゃいけないほど、私たちも余裕なく彼を育ててしまっていた 声を張り上げて勉強しなければどうするの?といい続けてきた それ以上に、自分で何事もしなければどうするの?と主張もした

そんな彼が、日本にもどり無事ICUHSに入学させてもらって、自由に青春を謳歌しているほかの学生と接して、しかも自分にはない、ほかの学生の自立心などにも接しているわけで・・当然彼の心は今まで自分が育ってきた環境について思いをめぐらして生活してきたのだろうな・あ・・というのは想像に難くありません ときにはキリスト教の先生とも話をしてきたみたいですし・・ 日本語でどんなふうにも自分の心を表現できることが彼にとっては開放された気持ちにもなったのだと思います そして、彼なりに、今までの自分の育った環境を整理し、今回、私にしっかりと疑問点を伝えてきてくれた

それは、やっぱり彼の成長の証であって・・そう思うと、彼が素直に私の表現してくれたことが、とても愛しく思えたのでした

もちろんそれらの長男の思いに対し、私なりの考えてきた子育てというものを彼に伝えましたよ 自然のままに自由にさせてそだてるという子育ては選ばなかったし、そのことによって貴方が感じるようになった気持ちというのは理解できる あなたは教育者になりたいと言っているのだから、その自分の気持ちというのは大切にして、そしてさらによそ様の子をどう育てていきたいのか?っていうのを考えていってね そして何よりあなたの子どもを持ったとき、お嫁さんと二人で自分たちの子育てのあり方をどうするかというのを考えるときに、おとうさんとおかあさんの子育てを改めて考えてみてね そしてお嫁さんとあなたの子どもをそだててあげて・・ね ってね 

そんな話をしていたら夜中の2時になってしまった

でも、眠そうにしながらも、うんうんと話をきいてくれた長男・・ 反論もあるのかもしれないね でも疑問に思ったことはこれからも私になんでもぶつけてくれる人でいてくださいな 年取ってボケるまでは、うんと答えますから・・

こうやって子供って大人になっていくんだなぁ・・と
つくづく思ったゆうべなのでありました

今日、長男が明日入寮するため荷物を宅急便で送りました
再び彼は、親の干渉がない寮生活に戻ってきます
昨年の末、思うように勉強ができず自由な寮生活に
振り回されて自分を見失ってしまっていた長男に
ある程度の方向性をつけられるように手助けした期間が
終わりました

私にとっては、彼の子育てに一区切りついたと
そう思っています
これからは彼自身が何をするにも動機をみつけて
彼の判断で彼の人生を決定していかなければならない

これから、私が彼にできることは
とにかく口出しをしないこと!

明日から仕事です
仕事もいろいろあるけど・・
とりあえず
がんばっていきまっしょい!

コメント

お気に入り日記の更新

最新のコメント

この日記について

日記内を検索