実は次男が先日修学旅行に出かけたのですが、ここでちょっとした問題が発生したのです せっかく楽しい思い出がなんだかひどい思い出になってしまった模様・・・

それは夜一部の子供たちが寝たあとに起こったのです 二人の子供が、寝た子に水性のマジックで顔に落書きをしたのです それも3人の子に そしてそのうち一人は、障害者手帳を持っている子で(なかよし学級にはいない子・・なかよし学級にいる子はされなかったのですが・・)もう一人はフィリピン人とのハーフの男の子、そしてもう一人は次男が日ごろ仲良くしている子で、次男が言うには、最近仲間はずれにされていた子なのです

そして、もうひとつは次男がしてしまったことなのですが、ある子のお菓子を持とうとした子に「それは○○君のだから触らないほうがいい」と発言したというのです!もちろんそれは悪い意味で「触らないほうがいい」という発言です

もうこれにはがっかりしたのですが、とりあえず金曜日の朝のある保護者からの電話は一つ目の件でした かけてきたのは、マジックで書いてしまった子のお母さまだったのですが・・ 自分の子がやったことはもちろん悪いことだったけれども、子供と一緒に謝りにいったときに「うちの子は障害者手帳を持ってる子なんです!」と憤慨したあまり、そのようなことを言われて驚いてしまった 障害者ならばそういうことを親にも子供にも知らせておくべきではないか?といった内容だったのです

なんだか問題が根深そうだったので、とりあえず少し心を落ち着けてくださいとお願いし、私が夕方仕事が終わってから担任の先生に事実確認をしにいきますと申し上げていたのです

で、夕方行ってきたというのが大体の経緯でした

担任の先生からは夕方の時点ですでにそのお母様からは来校いただいて話を伺いましたとのこと・・ で、みなに周知させるという件については、個人のプライバシーのこともあってできないというお答えをしておいたとのことです

で、担任の先生がおっしゃるには、今回のことはもちろん残念なことであったけれども、このクラスには長い時間をもって熟成されている「誰かをいじめなければ自分がいじめられる」という風潮がある これが一番の問題だと思います・・とのご発言がありました

そういえば、次男もよくしょげて帰ってくることがあった時期があって、そのときにどうしたの?と聞いてみたら、みんなにこういわれた・・ああいわれたと・・なんだか意地悪な発言をされていたみたいなんです でも私は「あなたにも問題ない?あなたが人の悪口とかいってない?」と本人の日ごろの態度を問うたのですが・・それもしているということだったので「ならば自分の態度を改めなさい それから悪口とか悪い言葉を使っている子がいたら、自分がいやだったことを思い出して注意したらどう?」と優等生的な発言をしてしまっていたわけです

先生がおっしゃるには、次男もいじめられているときもある 他の子もいじめられているときもあれば、いじめている側に入っているときもある いじめられるターゲットは変わる人がいるし、また今回のようにハーフの子とか、手帳を持っている子は慢性的にハミゴにされているようである・・ とのこと・・

うーーーん これは難しい問題だなぁ・・と思ってしまった
たとえば、番長みたいな子がいて、その子が中心となっていじめが横行しているとしたら、それは原因がはっきりしている しかしこのクラスの場合は「いじめられるのがいやだから、だれかを常にいじめていなければならない」というものであって、これはクラス全員が邪悪のスパイラルに陥っているようなものなのでしょうからね・・ なんだか子供の世界が陰湿なものに感じられてしまっていやな気分です

結局、先生との話の中では、私が何ヶ月かに一度出しているお便りで、この問題をとりあげて問題提起をさせてもらいますという許可をいただいたことと、それから先生には「今回落書きされた子もそうですが、逆に落書きした子も、もしかすると次のターゲットにされるかもしれません 周辺をよく見守っておいてください」とお願いするのが精一杯となってしまいました

その後、校長先生と少し話をしたのですが・・校長先生は「雰囲気を変えるために、保護者会を開いてもいいと思っています」とのことでした・・ 保護者会ねぇ・・と思ったのですが、とりあえず新しい校長先生ですので方針などよくまだ理解していないこともあり、私も学年便りで保護者の方に今回の問題を訴えておきます・・と申し出ておきました 今までの学年便りを見せてくださいといってもらえたので、準備しておきたいと思います ハイ

詳細を全部は書ききれないのですが、電話をいただいたお母様に、手紙を書きました 結論として「今回の問題を視野を狭くとらえずに、今のクラスがどうなってほしいのか?その希望をかなえるために、ご自分(お母様)がどんな役に立てるのか?ということに目を向けてください」という内容でしたためました・・ どうお返事してくださるかは不明ですが・・・

次男には、よくよく話をしました 「人をいじめたりする子はお母さんはだいきらいだ そんなことをするよりも、もっともっと大切なことをしなくちゃいけないよ 人を助けることや、人の役に立つことを考えられる子にならなきゃだめだよ もしあなたが人に意地悪を続ける子なら、あなたの周りにはそんな子しか集まらない つまり貴方はずっといじめられたり、いじめたりを繰り返すことになるんだよ」と(もっときついことも言いましたが・・割愛!^^;)今回は「諭す」というより「怒り」ました 親として怒るという行為はあまりとりたくないのですが、がっかりしたし、腹立たしい行為をあなたがしたんだということは私の態度で表現したかったのです 

いじめというのはどうしてこうやって発生するのだろう?ましてや、誰かが誰かをいじめて、それに賛同しなければ、その子もいじめるという・・・そんな恐ろしいことを子供はなぜいとも簡単にやってのけるのか? 大人もそういうことをしているのだろうか?私たちももしかすると、似たようなことをしているのだろうか?

実は私は高校生のときに、登校拒否になったことがあったのです 学校の勉強がつまらなかったということもありましたが、こと部活での人間関係につまづいたのが原因です 私はテニスをしていましたが、あるときスランプになってしまい、せっかくダブルスで関西ジュニアに出場できたのに、二回戦で私の不調ですっかり台無しになったのです それをきっかけにして、日ごろ私が無口で、勉学についてもまじめなタイプで、コツコツとしていることが、自由で小テストのときなどにカンニングを「みんなですれば怖くない」といった方向性をもって平気でしちゃう、自由を謳歌するタイプの学生には、面白くない私が失敗をしたということに対して賛同して、仲間はずれが進んだのかもしれません また私自身も、カンニングなどおろかな行為はさめた目で決して交わらなかった・・そんな孤立した精神に対して、彼女たちは仲間意識をもてなかったのかもしれません 自由な校風だったため、みんなはクラブを終わってからもファミレスにいってお茶をしたり、試合のあとにもどこかに寄ったりと自由にしていましたが、私は家庭環境ががんじがらめだったので、協調性なく、家と学校と必要なところだけの往復をするるまじめな学生でしたしね・・

他にも要因はあったかもしれませんが、私は今でもあのときのことを忘れません 今はすっかり高校生のころの友人との付き合いも、住む地域が離れてしまったということもあってなくなってしまっていますが・・ 私は仲間はずれにあったことを、距離を置くことで解決したのです 私もかたくななのだと思う いまだに彼女たちを許す気持ちもないし・・・ 第一彼女たちはわたしを仲間はずれにしたという意識なんて持ってないと思いますしね・・それは大学生になったときに、一度みなで集まった機会があったときに感じました 要するに私とは違う世界の人たちで、彼女たちも私に対してそう感じているのだと、今は思ってしまっています

このような経験を私は今回次男にはっきり言いました 私はそういう邪悪なスパイラルが嫌いだから、悪口をいったりいじめたりする人には近づかないよ すごくいやだったからね・・と・・ 次男は黙ってきいていました 泣いて「自分がされなければ僕がいじめられる」とも言いました・・ なんだかこういうクラスであるというのが私にはわかっていなかったし、次男のおかれている状況を考えるとどうするべきか戸惑ってしまっている私であるのも情けなく感じました

 長男は私に「お母さんはね 形でいえば星型だよ 合う人とはぴったりあうけど、合わない人とはまったく合わないんだよ」って妙におもしろい表現をしたりする 彼が言うには、長男と夫は四角らしい・・ そして次男のことは「龍忍はね 丸いんだよ どこにでも転げていけるんだよ」という・・

そうかな・・ 龍忍(次男のこと)は自分で自覚していることがあるよ・・以前私に「僕は、いざというときにダメなところがあるんだ」と言っていたことがあった 彼なりに悩んでいるんだよ 貴方が思っているほど、楽観的に適応能力がある子・・とは判断できないよ・・ といったりしたことがありましたが・・・

次男は、なかなかに周りの状況をよく観察する子なのです ところがそれが今は悪い方向に出ている 周りを観察し、星型の私みたいにならぬように自ずと丸い形を色を変えて生活している まわりの色が茶色なら、茶色になろうとし、白なら白になろうとする。・・・ そんな彼だからこそ、私はよいスパイラルのなかに入ってより輝きをもった球になってほしいと願うのです

いじめはどこにでも存在する いじめる子は、いじめられることを恐れてさらにいじめる そういえば社会人のときにもありましたな・・ 思い出してみれば・・ 駐在のときもそう・・ ある人が、ジャカルタにいるときに「あるお茶会でね・・・その会でお茶しているご夫人は、必ずいない人のことを悪口いってる 言っている人も、そのお茶会にいないと悪口をいわれる 駐在が終わって帰った人の悪口をいう会なんですよ」とおっしゃったのを聞いて仰天したことがあった やっぱり大人の世界も子供の世界と同じか・・ ちなみに駐在したときにタブーは「駐在が終わって本帰国した人の悪口はいわない」それから「自分の会社の悪口を言わない」って知ってました? その両方とも、駐在を二度経験すると、守らなければならなことなんだというのがよくわかることなんですけどね・・

なんだか、横道にそれてしまいましたが・・・
悪口って言わないのが一番・・もっとも悪口と問題点の指摘は異なります それが理解できるようになって、初めて子供が大人になったといえるかもしれませんね・・ そういう意味では、まず大人が姿勢を正していくべきであって・・ 考えを進めるにつれ、ますます自分の姿勢が子供にとっては大切なのだとわが身を正さなければと・・ 思いながら・・ 次男がいじめた子・・いじめられている子に対して、これからどういう態度をとっていくのかを、見守っていきたいと思います もちろんクラスの子に対しても同様の気持ちです 

今週はじめには、また学年便りを書きましょう そして保護者の方と子供たちで話し合いをもつ機会を作ってもらうことにしたいと思います

コメント

nophoto
ニックネーム無し
2006年10月20日16:37

初めまして。小3の娘の様子がおかしく(チックがひどくなり)その原因は、学校でお友達に相手にされていない事でした。一日学校を休み、担任に相談したそころ、仲の良かった友達か話を聞いて下さいました。
娘が図工室の黒板に書いた落書き(名前・・・死ね)を娘の大好きな友達に目撃され、書かれた本人に知られてしまい、ひどく傷つけてしまい 謝りもらしなかったこが原因だとわかりました。
娘は、自分がしてしまった事が恐ろしくなって、許されない過ちから 逃げたくなっているようで、学校変わって、自分のことを知らないところでやり直したいと、言っています。
Aさんに謝まったとき、Aさんの表情が、和らいように見えたので、担任は少し安心です と言っていただきましたが、娘は許してもらえると思えないらしいです。
親として、今どうするべきか、まずは、謝りにいくべきですよね。すいません、パニクってしまつて。。。

ピーターパン in Japan
ピーターパン IN JAPAN
2006年10月21日16:06

ニックネーム無しさん

はじめまして。大変な気持ちで今いらっしゃると思います。状況把握はコメントの内容だけですが、私の気持ちを書かせていただきたいと思います。

自分の子供が「いじめ」の側に立ったということだけでもお母様としてはショックだったことでしょうね。さらにお子様がチックを起こすほど自分のしたことに対して恐怖を感じていらっしゃる・・。

私もショックでしたよ。でも気持ちを切り替えなきゃと思いました。親子でいじめに向き合わずに逃げるようでは、子供にちゃんとした親の姿を見せることはできないと思ったからです。今はきっとお子様も「自分のしたことがこんなに大問題になるとは思わなかった」と思い、怒られたことに対しての恐怖を感じて逃げたいと思っているのだと思います。でも、親としてはやはり逃げの姿勢だけで終わらせてはいけない・・って思いました。次男の場合は学級での話し合いをしたようですので、なぜいじめがいけないのか?というのを話し合ったはずでしたが、やはり私には「こんなに問題になるとは思っていなかった」と言ったのです。このことは子供がいじめというものをいじめとしてとらえていないのかな?とも不思議に思いましたけれども、そうであってもそうでなくてもやはりもっと本質的に「してはならないこと」や「これからどうあるべき」といったことを考えさせる必要があるなと思いました。
で、私がとった具体的な方法としては、まず先方の親には一緒に謝りにいきましょう。そして、これからの娘さんを見ていてくださいって、相手の親に納得してもらう気持ちを伝えたほうがいいかな?と思います。

ただ、それだけでは、何の解決にもならない。今度は親子でイジメというものをよく考える必要があります。いじめというのはいじめられた本人にしかその心の本当の傷みというのはわからない。小学生のことですから相手の気持ちをおもんぱかるといっても限界があります。ので、私は夏休みの宿題(作文)で、「よだかの星」という本をテーマにして二人で作文を書いてみました。よだかは一方的に理由なくさまざまなことを他の鳥から非難され「死にたい」と思いそれを実行するというあまりに悲惨なストーリーですが・・・。で、子供といっしょに「よだかがどうして死にたいという気持ちになったのか?」というのを自分に置き換えて考えてもらいました。いじめが死にまで発展するとは思っていないのがいじめる側の気持ちだと思います。そして、このお話から、私は「いじめは死にたいという気持ちを起こしてしまうほどひどい行為なのだ」ということを訴えたつもりです。

ですから、娘さんともいじめられてどういう気持ちになるか?ということをまず一緒に考える機会を与えるというのがまず大事なことかな?って思います。そして、時間を与えてみる。自分だけでなくって、いじめるっていうのは、誰でも深刻に考えることなくやってしまうことなんだから、あなただけの問題でもない。クラスで他にもいじめをしている子がいるかもしれない。全国の小学校にもいる。だから、今どこかで誰かがいじめられ誰かがいじめているという現実は存在しているのだから・・だからこそ、このことをきっかけとして、『自分はいじめを絶対にしません』ということを気持ちとしてしっかりもって実行をする。いじめにかかわることがあったら、親にいつでも相談にきてもらう。そして、みんながいじめというものが、どんなことを指しているのか?黒板に悪口を書くだけではなく、先生にも誰にもわからないところででもできるいじめはあるのだから・・ 何をしてはいけないのか?というのを親子でよくよく考えて、そして娘さんに「一度の失敗はだれでもする だから許してもらうということは、もうしないという自分の行いを見せることでもあるのだから、堂々としていなさい」といったことをおっしゃって、何も逃げることなどないと説くことが大事なのではないかな?って思います。

いろいろなことを試して、時間がたってもなおチックなどの症状が治らないときは、やはり立ち直るきっかけとして環境を変えるというのはやむを得ないのかな?とも思います。

鉄は熱いうちに打てではありませんが・・娘さんがショックを受けているときこそ、ほんとうのいじめについて考える必要があると思います。

なお、このことをきっかけに娘さんがいじめられる側になるということもありえます。そうした場合、慢性的にクラスにイジメが存在する可能性があります。次男のクラスの場合、イジメの対象が移動するという特徴がありましたが、この件からは表立ったイジメというものはなくなったように思います。ですが、やはり子供たちひとりひとりに「具体的にどんなことをイジメというのか?」というのをはっきりと自覚させないと、イジメはなくならないし、みんながイジメのしあいっこをしかねないなぁ・・とも思っています。

あと、私は親側の教育問題、学校問題に対する風通しのよさをPTA活動を通してとろうと心がけています。親の姿勢が批判精神に満ちているとなかなかわだかまりは溶けないと思っていますので・・。親同士お話する機会があれば、イジメのことをお母様自身が勇気をもってお話するということも必要かもしれませんね。私はくじける気持ちを持たず、いじめた子供の親御さんにも、行事のたびに話しかけることをしています。

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