「ガリバー 小人の国 巨人の国」「ガリバー2 天空の国ラピュタ」(ビデオ)
2005年5月29日 映画いや〜 とっても面白かったです
これはテレビ番組で放映されたものをビデオ化したもので
詳細↓
http://www.toyspress.co.jp/cinefex/video/21/video130.html
このブログの「映画批評」で載せようと思ったのですが(この機能を使えば、今までのせてきたように簡単に紹介ビデオの写真をアップすることができるのです)なくって、散々さがしたところ、結局アメリカのNBCで放映され高視聴率をとった作品というのが判明しました このビデオは二巻に分かれているのですが、1巻は次男と、二巻は次男・長男と一緒にみました
実はこのビデオの前にも一本他のものをみていたのですが(後述)それがちょっと薄茶けてみえたぐらい、私にはとっても響いてくるものがありました
小学校のころ、あまり本を読まなかったのですが私が好きだった数少ない作品にガリバー旅行記があります これは巷では「社会風刺」されている文学ということで、たとえば歴史などでも習ったりしますけど・・ 小人の国や巨人の国だけではなかなかその深さというのがわかりずらかったのですが・・ 今日二巻目のラピュタと馬の国をみて、ほんとうにこの原作の意味がわかったように思います 一緒にみていた長男も原作を読みたくなった・・これを書いた人はほんとうに賢いね!なんて言ってました・・
子供にとっては単なるファンタジーですが、今の私にとってはこれはうなずけるものばかりで・・ とくに最後の馬の国での一言一言は心にずっしりくるものばかりでした
テレビ作品ということですが、できもなかなかよくってほんとその世界に入り込めるようになっています 筋立て・構成もなかなかよくってね 単なる回想シーンだけが独立しているのではなく、実際にイギリス本国に戻ったガリバーが精神病院に入れられてしまいながら、その本人自身が狂人と思われながらも過去の経験を語りつつどんな風に疎外されながら暮らしているかもわかるようになっています この番組の視聴率がよかったというのはなるほどとうなずけるほど、全てのシーンが魅力的で、語りもものすごく臨場感あふれていて、ほんと観てよかったです!とくに「ガリバー2」は見入ってしまいました
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=85168
馬の国では人間を「ヤフー」という蛮人に見立てた風刺をしているのですが、それがまた今の世の中にもぴったりくるぐらい明確に揶揄しているんですね 一方馬たちは善の世界で生きている生き物で、人間のあらゆる醜い行為がまったく理解できず、いくら説明してもわからない きわめて客観視してヤフーの愚かしさを見ているんですね ガリバーが自分はヤフーとは違う種類の人間なのだといっても、結局は自分の心の中に強欲さや醜さがあるということもわかってジレンマに陥ったりする・・ 人間にとって何が大切なのか、何が愚かしいのかというのが不思議なぐらいわかる・・・ 実際映画のあとにだらけていた子供に「ありゃ・・ヤフーが二匹もいる」といったら子供たちはそそくさと人間になろうとしていました^^; 馬はただ蛮行に対しては「ヤフー」と言うだけ・・ でもそういう種族は自分たちの世界には一切いれないというかたくなな思想があって・・ ガリバーは己の醜さに向き合って、自分は違うんだと一生懸命馬に説明したりするのです なんともいえない気持ちになりました
天空の国ラピュタのシーンでも、考えることができる知的な人間の風刺が行われていますがかなり笑っちゃいますよね その王様と相容れない女王さまが、別居しているのですが、この女王さまのコメントがまたいいんです 「アカデミーなんて本当に愚かしいところです あそこがあるがために王がもっている国は、自分(女王)が住んでいるところ以外は全部破壊されてしまっている」とのこと・・ たしかに知識があったりインテリであったりすることで、かえって大切なことが放っておかれることもありますよね 小人、巨人、ラピュタ、馬 この四つの国だけでも、いろいろなタイプのおろかしさを見ることができる 普段自分がみているのとは違う角度で バサッと快刀乱麻を断つっていう感じで気持ちよかったです うんうん
ところで、ガリバーの妻を自分のものにしたいズルイ医者役がピーター・オトゥールでした
この俳優さんは夫の好きな「アラビアのロレンス」(ヨルダンのワディラムというところが舞台になっています ワディラムに行くとロレンスの井戸なるものがあったりしますよ)の主役だった人なのですが、お歳を召されていて、ロレンスの印象とはかなり違っていたので気がつきませんでした^^; キャストはそれぞれに味がでていたし、各々の国での王様や女王様に同じキャストが使われていたりするのも観ていて楽しかったですね
うーーんと暇になったら原作のガリバー旅行記を見てみよう!と心に誓ったのでありました いつになるかは不明ですが^^;
これはテレビ番組で放映されたものをビデオ化したもので
詳細↓
http://www.toyspress.co.jp/cinefex/video/21/video130.html
このブログの「映画批評」で載せようと思ったのですが(この機能を使えば、今までのせてきたように簡単に紹介ビデオの写真をアップすることができるのです)なくって、散々さがしたところ、結局アメリカのNBCで放映され高視聴率をとった作品というのが判明しました このビデオは二巻に分かれているのですが、1巻は次男と、二巻は次男・長男と一緒にみました
実はこのビデオの前にも一本他のものをみていたのですが(後述)それがちょっと薄茶けてみえたぐらい、私にはとっても響いてくるものがありました
小学校のころ、あまり本を読まなかったのですが私が好きだった数少ない作品にガリバー旅行記があります これは巷では「社会風刺」されている文学ということで、たとえば歴史などでも習ったりしますけど・・ 小人の国や巨人の国だけではなかなかその深さというのがわかりずらかったのですが・・ 今日二巻目のラピュタと馬の国をみて、ほんとうにこの原作の意味がわかったように思います 一緒にみていた長男も原作を読みたくなった・・これを書いた人はほんとうに賢いね!なんて言ってました・・
子供にとっては単なるファンタジーですが、今の私にとってはこれはうなずけるものばかりで・・ とくに最後の馬の国での一言一言は心にずっしりくるものばかりでした
テレビ作品ということですが、できもなかなかよくってほんとその世界に入り込めるようになっています 筋立て・構成もなかなかよくってね 単なる回想シーンだけが独立しているのではなく、実際にイギリス本国に戻ったガリバーが精神病院に入れられてしまいながら、その本人自身が狂人と思われながらも過去の経験を語りつつどんな風に疎外されながら暮らしているかもわかるようになっています この番組の視聴率がよかったというのはなるほどとうなずけるほど、全てのシーンが魅力的で、語りもものすごく臨場感あふれていて、ほんと観てよかったです!とくに「ガリバー2」は見入ってしまいました
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=85168
馬の国では人間を「ヤフー」という蛮人に見立てた風刺をしているのですが、それがまた今の世の中にもぴったりくるぐらい明確に揶揄しているんですね 一方馬たちは善の世界で生きている生き物で、人間のあらゆる醜い行為がまったく理解できず、いくら説明してもわからない きわめて客観視してヤフーの愚かしさを見ているんですね ガリバーが自分はヤフーとは違う種類の人間なのだといっても、結局は自分の心の中に強欲さや醜さがあるということもわかってジレンマに陥ったりする・・ 人間にとって何が大切なのか、何が愚かしいのかというのが不思議なぐらいわかる・・・ 実際映画のあとにだらけていた子供に「ありゃ・・ヤフーが二匹もいる」といったら子供たちはそそくさと人間になろうとしていました^^; 馬はただ蛮行に対しては「ヤフー」と言うだけ・・ でもそういう種族は自分たちの世界には一切いれないというかたくなな思想があって・・ ガリバーは己の醜さに向き合って、自分は違うんだと一生懸命馬に説明したりするのです なんともいえない気持ちになりました
天空の国ラピュタのシーンでも、考えることができる知的な人間の風刺が行われていますがかなり笑っちゃいますよね その王様と相容れない女王さまが、別居しているのですが、この女王さまのコメントがまたいいんです 「アカデミーなんて本当に愚かしいところです あそこがあるがために王がもっている国は、自分(女王)が住んでいるところ以外は全部破壊されてしまっている」とのこと・・ たしかに知識があったりインテリであったりすることで、かえって大切なことが放っておかれることもありますよね 小人、巨人、ラピュタ、馬 この四つの国だけでも、いろいろなタイプのおろかしさを見ることができる 普段自分がみているのとは違う角度で バサッと快刀乱麻を断つっていう感じで気持ちよかったです うんうん
ところで、ガリバーの妻を自分のものにしたいズルイ医者役がピーター・オトゥールでした
この俳優さんは夫の好きな「アラビアのロレンス」(ヨルダンのワディラムというところが舞台になっています ワディラムに行くとロレンスの井戸なるものがあったりしますよ)の主役だった人なのですが、お歳を召されていて、ロレンスの印象とはかなり違っていたので気がつきませんでした^^; キャストはそれぞれに味がでていたし、各々の国での王様や女王様に同じキャストが使われていたりするのも観ていて楽しかったですね
うーーんと暇になったら原作のガリバー旅行記を見てみよう!と心に誓ったのでありました いつになるかは不明ですが^^;
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