DVD ハピネット・ピクチャーズ 2005/04/29 ¥5,985 毎日に脱力し、学校へ行かなくなった17歳の朝子(上戸彩)は、自分が捨てたパソコンを拾っていった小学生かずよし(神木隆之介)と知り合い、人妻風俗嬢のエロチャットの代役を務めることになり…。 史上最年少で芥川賞を受賞した綿矢りさが17歳のときに記した同名デビュー小説(第38回文藝賞受賞)を原作にした風変わりな青春映画。…
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風変わりな青春映画かぁ・・・ いや〜綿矢りさおそるべし!ですね 原作を先に読めばよかったと思える内容・・ きっと私の母がみたら、なあに?これ さっぱりわからない とコメントしそうな内容だったけど・・ 言葉の端々に共感めいたものと、そうでないと思える気持ちを持ちました 17歳にしてこのようなことを表現できる彼女に敬意を表します ほんとすごい!

立て続けにこうやって映画を観ている私はやっぱり日本に帰ってきてまだ精神的に飢えているものがあるんだなぁ・・って思います テーマとしてはこの映画と似て非なるものでもあり、逆に似ていないのに似ているものでもあったり? なんとも表現しがたい気持ちですが、どんなに人は満たされていたとしても、自分を追い求めるものなのだな・・と思ったり思わなかったり・・

映画を観ながら自分が高校生だったときのことを思い出しました 先が見えない不安感、先行き不透明な自分の人生がとてつもなくいやになった高校生・・・ この主人公の女の子のようにはっきりとした形で登校拒否したのではなく、私の場合は学校がいやで図書館で勉強したりとか・・ 担任の先生もよい先生だったようで、私のことを心配して母に電話をしてくれたのですが「何か他に集中しているものはありますか?(塾にはちゃんといっている)それならいいんですよ」と言ってくれたと 母が先生の思いやりを私に伝えてくれてました

映画に出てくる主人公の女子高校生の母親のように、思い出してみれば私の母も私の不登校に対して声をあらげることはなかった・・ なぜなんだろう? 今の私なら長男に対してそういう態度をとれるのだろうか?母は私のことを信頼してくれていたのだろうか?いや・・そうではない 異性関係や何か「不良」的な行為をしてなかったから 勉強はちゃんとしていたから許せたのではないか?そんな気持ちでいるけど・・ もし長男がこの主人公と同じように求めるものが見つからないでいるために半年も学校にいかないとしたら・・ どう思うだろうか? でも・・ もう長男も子供でもないし、私自身が悩んだあの不透明な気持ちはよくわかる・・ 放っておくのはいけないと思う気持ちはきっと親の自信過剰で・・ そっとしておくからこそ いつかはきっとそんな時期もあったなぁ・・・と思えるときがくるのかな・・

小学校・中学校の期間長男に対して私は、大人になっていく過程というものを自分なりの意見で透明にしてあげたいといろいろなことを押し付けてきたように思う 今実際に、子供が「お母さんの言うとおりだったよ 高校生活がこんなに楽しいのは本当にうれしい」と言ってくれるのをきくにつれ、それは間違っていなかったとは思いつつも・・ そう・・ 高校生とか大学生にエンジョイできるというのは(それがなかった)私としては憧れのようなもので、そのころに活き活きとした経験を積んでほしいがための努力だったのだ・・ それを感じてもらって嬉しい・・ でも本当にこれでよかったのだろうか?・・ 少なくともこれからは彼の人生において自分が押し付けがましいことをしてはならないのだ・・ きっと私は彼をずっと傷つけたり悩ませたりしてきたはずなんだから・・ ってね 無論同じ人間ですから早々簡単に自分を変えることなんてできない 映画にもあったけどインストールし直せばいい・・同じことですから・・ でもインストールしたって機能が増えるわけじゃないですからね・・ そのままだなぁ・・ってね・・

1週間ほど前から次男が一人で起きるという習慣を身に着けてしまった 今日も7時に目覚ましをかけておいたら、6時50分ごろに起こされてしまった 長男ほど手をかけてないこの子は自分で動くということを身体で覚えてる それはかつての自分でもあり二人目の宿命?なのかもしれない 振り返ってみるとそんな自分に安心して親は私に何もしようとはしなかった(ただピアノだけはしろ 勉強はしろしろ そう言うだけね^^;) 私が本当に親にしてほしかったことは、手をかけてもらえてないという気持ちに 心の手助けを伸ばしてほしかったのかもしれない 表面的にはなんでもできちゃうように見える子が 一番欲しているのは見えない手助け・・ がんばる気持ちを阻害しないで自分を導いてくれるもの・・ これって贅沢なんでしょうかね・・

この映画をみて、かつての自分を思い出せたということは、きっと時代は変わって、自分を取り巻く環境とか人とかものが変わっても・・ 青春という心の悩みをかかえる・・ いや、逆にいえばその時期だからこそ感じることができる大いなる憂鬱・・その気持ちは普遍なのだと・・ そう思えたのでありました 

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