次男の始業式を今日迎えました
外地まわりをしている私としては、どっぷり日本人でいたころには行動しなかったこと、思わなかったことを感じた一日でした

まず一つ目・・・
最初、転入生だけ会議室で待たされたのですが、ここに日本人のお母様と子供が二組、そして東洋人と思しき親子が一組座っていました 当然その日本人のお母様方は東洋人のお母様の前に座っていませんでした 私は外国人には慣れていますので、その東洋人のまん前に座ってみて話しかけてみました 

その方はフィリピン人で、子供は男子で3年生とのことでした 短い期間のわりには日本語が流暢で、物腰も柔らかくふと彼女の職業を詮索してしまうような気持ちになりましたが、人懐っこい彼女の笑顔を見ていると・・・アンマンで言葉が不自由だった私の最後の行動が・・「まず笑顔」だったことを思い出したりしました まぁ・・私よりずっと無理ない感じでしたけど・・どうして異国の人にこうも親近感をもって話せるのだろう?と感心したりしていました 最初タガログ語かなにかで話していたのですがちょっとインドネシア語に発音が似ているような気がして、インドネシア語?って言ってみたのですが・・・誤解だったようです
私もある意味外国人に対して積極的になれるところもあるのだなぁ・・と以前にはない自分を感じたりしていました 不思議ですねぇ・・
それにしても彼女の子供は無口で、おまけにひえピタなぞをおでこにあててじっとしていました 私とも目を合わそうとせず、日本になれていないのかな?と思いました お母様の話によると、彼は今までずっとフィリピンで暮らしていたようで、いかにも日本語に不自由してそうな感じ・・・

このことは、私には非常な関心事でもあります というのも、補習校でやはりヨルダン人と日本人とのハーフの子供が入校してくるとその子の性格や日本語の理解度にもよるのですが、素人集まりの補習校としてはかなり四苦八苦してしまうからです
1クラスたった二人や三人であってもこのありさまですから・・当然大人数いる日本の学級では彼の存在を意識するか、そうでないかでずいぶんと先生のご苦労も違ってくると思います・・・
補習校の人数でも、週一回、3時間の授業ではやはり日本語の習得は日本人のレベルにはなかなか追いつきません 日本人のお母様が家で日本語の勉強をかなりさせ、会話に不自由がないとしても、勉強となると別問題です 算数でいえば、計算はできたとしても文章題となるとちんぷんかんぷん状態・・国語にいたっては、3年生ともなるとかなり高度な日本語を学ぶようになりますので、解説や、用語の説明、日本の習慣などを含めて話をしていかないと、理解不能・・・もっとも、現地に駐在する日本人の子供でさえ、だんだんと日本語に疎くなってきますので、かなり補充して説明しなければならないのです・・ 

ひえぴたをおでこにくっつけた彼のこれからの小学校生活はきっと大変な思いをしながらのものになるのだろうな・・特に公立の小学校では今までの私の観察?からすると、日本人でさえ落ちこぼれは放りっぱなしですから・・・たぶん学業をバックアップすることは不可能でしょう・・・当然彼は先生の言っていることさえわからず・・・ 私たちが同じ立場でアンマンで積んできた経験を振り返っていました

次に久々の日本での始業式・・この小学校は一学年2クラス程度の小さな学校ですが・・アンマン日本語補習校は小学部、中学部で15人前後という極端な少なさだったため・・総勢250名以上が体育館で座っている光景をみて、思わずすごいなぁ・・と再び感心・・・

我が子のことも温かなまなざしで見ていましたが、大勢いる子供たちがいろんな表情で式の進行を見守っている姿が興味深かったです 子供ですから体育すわりをしながらもあっちむいたりこっちむいたりしているのは当然なのですが、回りにいらっしゃる先生方はいかにも子供たちを見張っているという感じもしないでもなくって、補習校のおおらかさを改めて思い出したりしていました 校長先生が指差しながら「ソコの子達、残念だなぁ・・」なんておっしゃっているのを聞くと管理社会を感じたりもしました

一方で、補習校の先生をしていたということもあり、親としてより先生として、いわば同じ立場として観察をしたりしていました
クラス担任発表のときに子供たちのざわめきを先生がたが一喜一憂して見守っているのを感じたり・・・子供を見守る視線がどこにいってるのか?どう思いながら子供を見ているのだろうか?と、先生の経験がなければそういう見方はしなかったであろう私がいたりしておかしくも思えました

各クラスに分かれたときに、子供たちが教室に入り、座席が指定されていたようで、先生が出席順に子供たちを呼んで座らせていました そのとき、名札から察しておそらく東洋人とのハーフであろう子供(上記の子供とはまたちがう子供)が、日本人の男の子に上履き入れ(布製)でパタパタと叩かれ続けていました 先生は気付く様子もないので、お調子にのってその子供が叩き続けえているのです 叩かれている子はこれまたお調子にのっているようできゃ!きゃ!といい続けているので、最初はすぐやめるかな?と思っていたのですがかなり長い間続けていて、東洋人ハーフの子がいやがっている感じがいかにも漂ってきたため やむなく「こら・・もういい加減にやめなさい」とちょっと厳しい表情で怒りました

子供は素直な反面、妙ないじめを大人にはわからないようにするものです 私はその日本人の男の子がある意味許せない気持ちになってしまいました もちろん私が担任であれば、そういった行動を自然としないように仕向ける努力をするかもしれません・・ でもそういう点からよりも、私はやはりいち東洋人として外地で子供を学校に預けていた身であり、現地で暮らしても、旅行にいっても自身を含め子供が人種によって からかったりいじめに近いものをしてしまうことは悲しいことだと思うようになりました

今日の始業式ではいろいろと学べることがありました 
今まで補習校や寺子屋で子供たちと接してきて、子供のすばらしさに触れさせてもらうことができました
次男の担任の先生は、子供たちにどういうものを感じ、どういうことを求め、そしてどういう生活をしていくのだろうか? 少し言葉少なめの生真面目そうな先生で、悪く言えば覇気がない感じがしたのですが、これからの先生の言動について、あまり小さなことにはこだわらずに、ゆったりとした目で、人格に触れさせていただきたいな・・と 改めて思った次第です

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